2020/02/07|お知らせ
みなさんこんにちは!Selan広報担当のHanaです!
今回はオーストラリアの日英バイリンガル教育について取り上げようと思っています!
オーストラリアと言えば、人種のるつぼとして様々な民族の人々が暮らす多国籍国家として知られていますよね。
みなさんがご存じのようにオーストラリアでは英語が主要言語であり、約80%の割合の人が英語のみを家庭で使用していますが、実はそれ以外の約20パーセントの人々については英語以外の様々な言語を家庭で使用しているそうです。
最近では人口の約25%の人たちはオーストラリアの国外で生まれ、またオーストラリアで生まれた人のうち、約30%の割合で両親のどちらかがオーストラリア人以外ということで、国際結婚も一般的であることが伺えます。
さて、そんな多民族国家のオーストラリアでの日本語教育はどんな立ち位置なのか見ていきましょう!
以下写真は外務省が調査した2015年度の各国の日本語学習者数です。
なんとオーストラリアは世界で4番目に日本語学習者人口が多いのです!
中国など他のアジア圏の人口と対比するとオーストラリアの人口(約2500万人)はかなり少ないのでその上でこの第4位へのランクインは凄いですよね!
さらに、2011年に行われたオーストラリアで使われている言語に関する調査によると、クイーンズランド州の家庭において話されている第二言語8位は、日本語なんだそうです。
私たちが第二言語の英語を学ぶように、オーストラリアでは第二言語として日本語を学ぶことが普通であることが分かります。
個人的な話になりますが、私が中学生の時にオーストラリアのゴールドコーストにある中学校へ交換留学+ホームステイをした経験があります!(もう10年以上前の話ですが。。)
そのとき授業にも現地校に2週間ほど参加し、そこで日本語の授業があり驚きました。
その後オーストラリアから私の中学校にホームステイにみんな来てくれたのですが、習った日本語を頑張って話そうとしていてすごいなあ!と思った記憶があります。
どうやら、オーストラリアではアニメやゲームなどの影響で小さいときから日本語に興味を持つ子が多いのだそうです!
プラスして、アジア・オセアニア地域の中でも日本は経済大国、そして地理的にも近しい国だからこそ日本語が選ばれているのかもしれません。
驚くことに、オーストラリアのブリスべンには現地のオーストラリア人の子どもたちが通う日英の両言語を使用したバイリンガル小学校が存在します。
Wellers Hill State Schoolでは第二言語として日本語を学ぶのではなく、英語と日本語を半分ずつ使用して言語以外の教科を学んでいるそうです。
いわゆる、日英のイマージョン教育です。
⇩イマージョン教育について詳しくは過去の記事をご参照ください★⇩
2014年からこのプログラムは始まり、ジョン・ウェブスター校長はこの異例の試みを決めた理由として、バイリンガル教育のもたらす様々な科学的に証明された利点を以下YoutubeのVideoで紹介しています。
1.バイリンガルの人はモノリンガルの人よりも認知症になる時期が4.5年遅れるとされているそう!
2.言語を聞き分ける能力に優れるネイティブバイリンガルは例えば近くで工事が行われてい場合聞こえてくる騒音などに気を散らされない、集中力を切らすことなく自分の仕事に集中できる傾向にある!
⇩Wellers Hill State Schoolの授業の様子、保護者の方へのインタビュー等⇩
算数の授業では日本のそろばんを教えているようで、このそろばん効果で英語での算数の理解力も向上したとのこと。
実際に、Wellers Hill State Schoolのバイリンガル教育の1期生は、3年生時と5年生時に英語、算数とも全国や州の平均を大きく上回る結果を出したそうです!
つまりこれは、幼少期からのバイリンガル教育は母国語への影響がないことを証明していますね。
今後は同小学校の卒業生を対象に、近くのホランドパーク・ステート(州立)ハイスクール(中高校)が、10年生(高1)まで、日英のバイリンガル教育をすることが決まったそうです!
ここでは、日本語、美術、コンピューター、音楽を、日本語で学ぶことができる予定ということで、今後が楽しみですね!!
オーストラリアの日本語教育についていかがだったでしょうか!?
まさか、オーストラリア人がここまで日本語教育に興味があり熱心に小学校時から教えている学校機関が多くあることは嬉しい驚きでした!
幼少期からのバイリンガル教育についてもネガティブな影響はなく、むしろポジティブな影響ばかりであることが改めて分かりました!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた次回♪