2019/12/13|お知らせ
みなさん、こんにちは。Selanの広報担当Hanaです!
本日も、Selan公式Noteを読んで下さり、ありがとうございます。
さて、みなさんはTOEFLを受けたこと、あるいは聞いたことがあるでしょうか?TOEICがビジネス英語のテスト、TOEFLはアカデミックな英語テスト、といったところです。
私の感覚では、TOEICより、TOEFLの方が100倍難しいと思っています。笑
日本人受験者のTOEFL平均点は、120点中、71点。一方、オランダの平均点はというと、99点。平均が99点というのは、凄すぎる数字です。
EC(欧州委員会)のデータによると、なんと15歳以上のオランダ国民の94%がバイリンガルで、77%が3ヵ国語話者、4ヵ国語以上の話者も37%存在するというのです。
上記からもわかる通り、オランダ人は、ネイティブ以外で、世界一英語が上手な国民と言われています。今回は、そんなオランダ人が、どんな環境で、どんな英語教育を受けているのかに迫ります!!
まず、オランダでは法律上、遅くとも7年生(約10歳)で英語の授業をスタートさせることが決められています。
しかし実際には、1年生の段階から英語を教え始める学校が多く存在するそう!
というのも、オランダでは”教育の自由”が法律で保障されている為、日本のような統一されたカリキュラムはなく、学校や教師陣が好きなように教えていいのです。
そんな早期英語教育に力を入れているオランダですが、特徴的なポイントは「とにかく楽しく」英語を教えていること。
英文法などを中心に教えるというより、英語のポップソングを一緒に歌ったり、大きな声で音読してみたり、シャドーイングをしたり。
教材はカラフルなものばかりで、見飽きない工夫がされている他、Youtubeなどの動画コンテンツを見て、子どもの興味を絶えず喚起する授業が行われているそうです。
基本的に、授業はオランダ語で行われますが、オランダ語と英語両方を使ったイマージョン教育を推進する公立学校も多く存在します。
そのようなバイリンガル小学校では、英語を30%〜50%使用し、中学校では少なくとも50%の授業が英語で行われます。例えば地理、歴史、物理といった科目を完全に英語で行います。
また大学についてもオランダは多くの授業をすべて英語で行っています!
大きな理由1つは、
オランダは人口約1,700万人なので、多くの高等教育機関は、留学生を受け入れることで生徒数確保をしているという点です。
結果として、国内では母国語のオランダ語を軽視しすぎではという批判も出るほど、オランダ国内での英語のパワーはとっても強いのです!
これから日本の少子化が進むことを考えると、日本の大学も、より多くの海外留学生を受け入れることが、解決策の一つになるかもしれません。そのためには、完全英語で授業を行う大学を増やす必要がありそうです。
一度個人的に”なぜオランダ人はそんなに英語が上手なの?”とオランダ人の友人に質問をしたことがあります。その回答は、
”オランダでは、映画館で映画を見るとき吹き替えはないから英語+オランダ語字幕で見るし、小さい頃からテレビの子ども番組とかも英語+字幕で見てたよ。”
とのこと。日本の映画館に行くと日本語吹き替えか字幕か選択がありますが、オランダは字幕しかないのです。
また、”オランダは小さな国だから、オランダ語だけ話せたって意味ないんだ。他の国と関わっていかないと生きていけないから、当たり前だけどその為には英語は必須だよね”
とも言っていました。
小さい頃から、「世界と繋がって生きていくことが必要だ」と考えさせられる環境が、オランダ人の英語力を底上げしているのかもしれません。
今回は、英語ランキング世界一のオランダの英語教育についてでしたが、いかがでしたか?
まとめると、
①授業では、文法などの前に「英語は楽しいものだ」と教える工夫を凝らしている
②小学校から大学まで、授業を英語で受ける教育システムが確立されている
③幼少期から、映画やテレビを通じて自然と英語をインプットする環境がある
もちろん上記だけでなく、様々な理由があってオランダ人の英語力は世界トップレベルなのだと思いますが、この3点から早期英語教育に必要な何か大切なエッセンスを見つけられたような気がします。
授業を英語で受ける教育システムの構築は、時間がかかりますが、「英語は楽しいものだ」と教えること、映画やテレビを通じて自然と英語をインプットする環境は、ご家庭でも実践できるTipsになるのではないでしょうか?
ここまで読んでいただきありがとうございました♪
また次回も、世界の教育について皆さんと一緒に考えていきたいと思います(^^)