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【Note】平等を育てるフィンランド教育なにがすごい!?

2019/12/26|お知らせ

Selan公式Note記事より

 

こんにちは!Selanの広報担当のHanaです!

みなさん年の瀬も迫ってきましたが2019年がみなさんにとって素晴らしい年だったことを願っています☺

さて、2019年最後の記事はフィンランドの教育についてです!

フィンランドと言えば、最近34歳の現役最年少女性首相が誕生したことで話題になりましたね。北欧のさむーい国でサウナやサンタクロースが有名な国というイメージですが、その教育は世界で最も素晴らしいと言われており世界中から注目を集めています。

PISA(OECDが実施する国際的な学力テスト)では常に上位に、2018年にUNICEFが発表した子どもの幸福度ランキングでは第4位にランクインしています。

つまり、高い学力をキープしながらも子どもの幸せも育てることができる教育がフィンランドの特徴と言えるでしょう。

今回はそんな”世界一の教育システム”と言われるフィンランド教育についてお話していきたいと思います!

公平性・反差別を育てるフィンランド義務教育

フィンランドの義務教育指導要綱である“NATIONAL CORE CURRICULUM FOR BASIC EDUCATION”によると

フィンランドの義務教育の目的は、教育的・社会的・将来の文化的課題の3点をベースに考えられています。

①教育的課題が目指すのは、どんな家庭の子どもでも平等な教育を受けることができ、その公平な教育を通して子どもの個性や可能性を最大限伸ばしてあげることです。

故にフィンランドでは授業料、教科書代だけに留まらず給食代も無料なのです!

②社会的課題の目的は、教育を通して公平、平等、公正な社会を構築すること。個人の個性を尊重し、どんな”性別”“経済状況”“宗教”“民族”であっても差別されない環境を重視しているそう。

冒頭でも最近34歳の現役最年少女性首相が誕生したことに触れましたが、フィンランドの男女平等性は世界で3番目。

画像1

ジェンダーロールに左右されず子どもたち自身の適正、意思、能力によって将来の道を決めていく教育をフィンランドでは重要視していることがどれだけ実際に平等な社会を生み出しているのかが分かります。

③将来の文化的課題は、子どもたち自らが彼らの時代や環境の文化を受け入れた上でそれぞれ個人の文化的なアイデンティティを築くこと、とされています。

フィンランドのいじめ対策

公平性を重要視するフィンランドの教育現場にとってもいじめは深刻な問題です。しかし、2009年から導入されたKiva Programがすごいんです。

Kiva Programとは?

1.ロールプレイ

いじめられる側、いじめる側、目撃者側の立場になるロールプレイを行いそれぞれの気持ちを理解する。

2.対話

いじめが起こった場合、教師といじめた側、いじめられた側の3者で話し合いの場を設ける。

3.映画とゲームでいじめを学ぶ

様々な娯楽を使って、どこからがいじめなのかなどゲーム感覚でいじめへの理解を深める。

このKiva Program導入後、フィンランドでのいじめはなんと85%改善されたそうです。

以下動画でわかりやすくKiva Programのことについて日本語でまとめられているので是非チェックしてみてください!

定期試験、宿題はナシ!?

定期試験や日本でよくある統一試験はフィンランドには基本的にありません。

それぞれ子どもたちの成績は子どもを理解している先生の個別の評価システムによって決められます。

つまり、期末試験で90点以上とったから成績はAというシステムではないのです。

フィンランドには日本のようにいわゆるトップスクールというものも存在しません。つまりこの学校に入ったから優秀、頭がいい、というレッテルを社会から貼られることがないのです。

しかも、フィンランドの学校にはほぼ宿題はありません。OECDによると、フィンランドの子どもたちが宿題を含む学校外での勉強に使う時間は世界で最も短いそうです。

学業とプライベートのバランスをとりながら、生活を送ることができることが子どもたちの幸福度に繋がっているのかもしれません。

まとめ

さて、フィンランドの競争ではなく協力や平等が最重要視された教育、いかがだったでしょうか。

日本の教育システムは世界の中でも素晴らしく、学力の面でも世界に劣ることのない結果を残していますが、個々人のアイデンティティーを大切にする教育はどれだけフィンランドに比べて達成できているでしょうか。

2019年日本の男女平等性は世界153カ国中121位でした。主要国と言われる中では最低の水準です。

フィンランドの教育の中から日本が学ぶべきものがあるのではないかと私も考えさせらました。

最後になりますが、2019年Selanの記事を読んでいただきありがとうございました!!

2020年も世界の教育についてどんどん発信していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします★

Happy Holidays!