2019/12/20|お知らせ
こんにちは!Selan広報担当のHanaです!
早速ですが、皆さん”イマージョン教育”って聞いたことありますか?
イマージョン教育は母語以外を手段として、言語以外の教科を学ぶ外国語学習方法のことで、今日本でもバイリンガル教育において非常に注目を受けている教育方法です。
今回はそんなイマージョン教育を生んだカナダを例にお話していきたいと思います!
カナダといえば英語圏のイメージですが、カナダ、ケベック州での公用語はフランス語となっています。
その為、カナダのイマージョン教育は、家庭で英語を話す子どもが、フランス語圏のケベックで生活や将来仕事をしていく上で困らないように、幼稚園や小学校の授業のすべてまたは一部をフランス語、一部を英語で受けるというものです。
ケベック州にある公立学校で実際に行われているイマージョン教育には様々な種類があります。
1つは、幼稚園~小学校低学年の年齢までは第二言語であるフランス語ですべての教科を学び、フランス語の基礎が身についてきたタイミングで英語で授業を受ける割合を徐々に増やしていくという教育方法です。最終的には小学校高学年で英語とフランス語の割合を50%・50%にしていくようです。
他には、初めから少し英語を使って授業を行っている学校もあったり、幼稚園から小学校卒業まで、完全にバイリンガル(英語50%、フランス語50%)で授業を行う学校もあるそうで、そのバリエーションは様々です。
カナダのイマージョン教育は、小学6年生になる頃にはフランス語のリスニング、スピーキング、リーディングともにほぼネイティブ並みに近づくと言われ、その効果も立証されているそうです。
小さい頃から2か国語を使って勉強していると母語がおろそかになるのでは?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、イマージョン教育による母語への悪影響はほとんど見られないことがわかっています。
むしろ、相乗効果で母語の能力は伸び、物事への理解力により長けるとも言われています。
これは早期言語教育の強味とも言えますが、小さい頃から他言語を学ぶことで多様性や異なる文化への理解が深まることもイマージョン教育のメリットと言えるでしょう。
⇩カナダのイマージョン教育を受ける子どもたちのインタビュー⇩
(※言語は英語です)
日本語を母語とする子どもにとっては、インターナショナルスクールも一種のイマージョン教育となりますが、特に日本では、英語と日本語両方を用いて教育する「英語イマージョン教育」が注目されています。
日本では静岡県にある加藤学園が1992年に日本で一番最初にイマージョン教育を取り入れ、現在では他にも多くの私立の幼稚園~高校で取り入れられています。
カナダ生まれのイマージョン教育、いかがだったでしょうか?
英語を1つの言語科目としてでなく、あくまで他の科目を学ぶ為のツールとして小さい頃から使っていくことがイマージョン教育の特色であり、自然にバイリンガルを育てることのできる教育であることが分かった気がします。
最後まで読んでくださりありがとうございました!また次回お会いしましょう★